追浜の商店街にまちなか研究室をつくるということは、追浜を舞台にしたゼミをはじめた時からひとつの目標ではあった。やはりまちを知るには現地に拠点があった方がいい。しかも初年度の学生提案がいくつか実現の可能性を持ってきたことは、より拠点の必要性を高めた。
しかし、それを可能にする物件があるか、というのが問題である。またこちらがどれほど出ていきたいと思っても、地元に受け入れられなくてはどうにもならない。幸いなことに、なんとかまちなか研究室「追浜こみゅに亭」が実現した。
「追浜こみゅに亭」のねらいや役割は、「まちに大学がやってきたと言うことの直接の収穫は、まちに若者の集団がやってきたということ」である。おそらく、学生が出入りして何かやっているということが、地域への最初のインパクトになるのではないか。
研究室の受けるメリットはさらに大きいだろう。何しろ生きたまちが教材としてそこにある。商店主の方々はそこで長く商売をしてきた経験があり、住民の方々もお話を伺えばそれぞれに学ぶところはある。さらに追浜でのまちなか研究室は地域交流店舗併設を考えており、コミュニティビジネスを実践的に学ぶ場も用意している。
ここで学生は、ビジネスを体験することができる。最初は店番でもいい。どうせアルバイトをするならここで稼ぐことだ。しかしいずれはビジネスパートナーとして、あるいは自ら起業者として自立することを目標に勉強してほしい。
地域の方々にとっても、ここがさまざまな活動の場となり、また起業の拠点をなることをのぞみたい。地域交流店舗の部分では物産をおくとともに、味噌づくり、ワインづくり、ジャムづくりなどを通じたあらたなコミュニティ形成を図りたい。また追浜の特徴として、工業の存在があり、これも産業観光の拠点などとして活かしたい。こうした活動が全て軌道に乗ったとしたら、とても1店舗では間に合わないだろう。まちなか研究室がきっかけとなって2号店、3号店と追浜の商店街に新しい動きを起こすことができれば、私たちの試みは成功したと言って良いだろう。そうした未来を期待しつつ、まず第一歩を踏み出したい。
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